
「売却を決めたけれど、いつ売れるか分からなくて不安」
という声を、お客様から相談されることがあります。
中古マンションの売却は、決断してからすぐに完了するものではありません。査定・会社選び・販売活動・契約・引き渡しと、いくつもの段階を経て初めて完結します。住み替えを考えている場合は特に、売却が長引けば次の住まい探しにも影響が出てしまいます。
「いつまでに売れるのか」の見通しを持つことが、住み替え全体を成功させる第一歩です。この記事では、中古マンション売却にかかる期間の目安・長期化の原因・早く売るコツを、阪神間(西宮・尼崎・伊丹エリア)の中古専門店クラスマが実務の視点からお伝えします。
この記事でわかること
①中古マンション売却の平均期間と2段階の内訳
②売却の流れとステップごとにかかる期間の目安
③売却期間を左右する6つの要因
④早く売るための4つのコツ
⑤売れない場合の具体的な対処法
⑥阪神間エリアならではの特性と注意点
目次
中古マンション売却の「期間」には、実は2つの段階があります。混同しやすい部分ですので、最初に整理しておきます。
売り出しから売買契約までの平均期間
売り出し開始から買主が決まり売買契約を締結するまでの期間は、平均して約3か月が目安とされています。
公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:レインズ)が公表している「首都圏不動産流通市場の動向」によると、中古マンションの成約までにかかる平均日数はおよそ80日前後で推移しています。約3か月弱という計算です。最新のデータは公益財団法人東日本不動産流通機構の公式サイト(https://www.reins.or.jp/)でご確認ください。
不動産業界では「3か月がひとつの区切り」とも言われています。売り出し後3か月以内に買主の目に十分な回数触れることができれば、成約の可能性が高まります。逆に3か月を過ぎても売れない場合は、何らかの見直しが必要なサインと考えたほうがよいでしょう。
引き渡し完了まで含めたトータル期間
売買契約が締結されても、「売却完了」ではありません。その後、買主の住宅ローン本審査(注1)・残代金の決済・鍵の引き渡しまで、通常さらに約1か月かかります。
したがって、売却準備の開始から引き渡し完了まで含めたトータルの期間は、平均5〜6か月が目安です。
①売り出し前の準備:0.5〜1か月
②売り出しから売買契約:約3か月
③売買契約から引き渡し:約1か月
住み替えを計画する場合は、この全体のスケジュールを踏まえたうえで、次の住まい選びのタイミングを考える必要があります。
(注1)住宅ローン本審査:買主が金融機関に申し込む正式な融資審査。売買契約後に行われ、承認されて初めて決済・引き渡しに進めます。

「3か月で売れなければ見直しのサイン」とお伝えしましたが、これには理由があります。購入を真剣に検討している方の多くは、エリア・間取り・価格帯の条件を決めており、レインズや不動産ポータルサイト(SUUMOなど)をこまめにチェックしています。売り出し直後の「新着物件」として表示される最初の3か月は、こうした意欲の高い買い手の目に最もよく触れる「黄金期間」です。この期間を過ぎると、物件としての「鮮度」が落ち始め、「なぜ売れていないのか」と疑問を持たれやすくなります。適正価格で売り出せていれば、3か月以内に内覧申し込みが入ることがほとんどです。

「最初は6か月くらいかかるだろうと覚悟していたので、3か月で売れたときは驚きました。こちらのスタッフの方に価格設定の根拠を丁寧に説明していただいて、最初から適正価格で出したのが良かったと思います。売却後の住み替え先の相談にも乗っていただけて、本当に助かりました。」(西宮市在住・40代ご夫婦)
中古マンション売却の全体の流れと、各ステップにかかる期間の目安を整理します。
ステップ①:準備(目安:約0.5か月)
売却前に物件の状態を整えます。書類(権利証・管理費の明細・修繕積立金の領収書・固定資産税の課税明細など)の確認も早めに行っておくと、後の手続きがスムーズです。
ステップ②:査定・不動産会社選定(目安:約1か月)
複数の不動産会社に査定を依頼し、担当者の対応・実績・売却方針を比較したうえで媒介契約(注2)を結びます。複数社への依頼・比較には時間がかかるため、余裕を持って動き出すことが大切です。
(注2)媒介契約:不動産の売却を不動産会社に依頼する際に結ぶ契約。専任媒介・専属専任媒介・一般媒介の3種類があります。
ステップ③:売却活動(目安:約3か月)
不動産会社が広告掲載・内覧対応・買主との価格交渉を行います。売却期間の大部分はこのフェーズです。初動の1か月で内覧の申し込みがあれば、2〜3か月での成約が見込めます。売り出し後1か月以内に内覧がない場合は、価格や販売戦略の早めの見直しを検討してください。
ステップ④:売買契約(目安:約1週間)
買主が決まったら売買契約を締結します。この段階で手付金を受け取りますが、買主の住宅ローン審査が完了するまで引き渡しはできません。
ステップ⑤:決済・引き渡し(目安:約1か月)
買主の住宅ローン本審査が承認されると、残代金の決済と鍵の引き渡しを行います。ローン審査の状況によって1〜2週間前後することがあります。
ステップ⑥:確定申告
売却によって利益(譲渡所得)が発生した場合は、翌年2〜3月の確定申告が必要です。「居住用財産の3,000万円特別控除」など活用できる特例がある場合もあります。最新の制度・適用条件は国税庁(https://www.nta.go.jp/)または税理士にご確認ください。

査定を依頼するとき、「1社だけに絞ってから進める」という方が意外と多いのですが、これは避けたほうが無難です。査定額は会社によって数百万円以上の差が出ることがあります。ただし、最も高い査定額を出した会社が必ずしも「最善の会社」とは限りません。高値を提示して依頼を取り付け、後から値下げを求めてくる会社も存在します。査定の根拠・担当者の知識・成約実績・販売方針を複数社で比較したうえで選ぶことが、売却成功への近道です。

「最初に1社だけに任せていたのですが、3か月経っても内覧がほとんどなくて不安になりました。こちらに相談したら価格の見直しと販売方針の変更を提案してもらって、その後1か月ほどで成約できました。最初から複数社に相談すれば良かったと反省しています。」(尼崎市在住・50代男性)
「なかなか売れない」中古マンションには、共通した特徴があります。売却期間が長期化しやすい6つの要因を整理します。
要因①:売り出し価格が高すぎる
売却期間が長引く原因の中で、最も多いのがこれです。相場よりも高値で売り出すと、購入を検討している人の目に触れても「高い」と判断されてしまいます。潜在的な買い手は一定期間で一巡するため、適正価格でなければ成約には至りにくいのです。信頼できる不動産会社の査定を複数社分比較し、根拠のある適正価格で売り出すことが最重要です。
中古不動産の相場の調べ方については、こちらの記事も参考にしてください。
→ 中古不動産の相場はどう決まる?調べ方・価格の目安・購入時の注意点を中古住宅専門店が解説
要因②:立地・交通アクセスが悪い
駅から遠い・バス便のみ・乗り換えが多いなどの物件は、購入を検討する層が限られ、成約まで時間がかかりやすくなります。阪神間でいえば、阪神本線・阪急神戸線・JR神戸線などの主要沿線から外れた立地、特に海側(浜側)のエリアは、内陸の平地エリアと比べると需要が限られる傾向があります。立地は変えられない条件ですが、価格設定・売り出し時期・訴求方法で工夫することが可能です。
要因③:築年数が古い(特に築25年超)
築年数は、売却期間と成約価格の両方に影響します。特に築25年を超えると、住宅ローンの審査において担保評価(注3)が下がるケースがあり、買主が資金を調達しにくくなる場合があります。ただし、「築古だから売れない」というわけではありません。価格設定が適正であれば、築30年以上でも短期間での成約事例はあります。
(注3)担保評価:金融機関が住宅ローンを貸し付ける際に、物件の価値をいくらと判断するかの評価。築年数が古いほど評価額が低くなりやすい。
→ 【2026年版】中古マンションの相場は今後どうなる?価格推移・金利の影響・阪神間の実態を専門店が解説
要因④:専有面積が広すぎる(4LDK・5LDKなど)
一般的に、4LDK以上の広い物件は買い手の数が限られます。購入者の多くは夫婦2人や子育てファミリーで、3LDK・70㎡前後の物件に需要が集中します。それを超える面積帯は「欲しい人が少ない」ため、成約まで時間がかかりやすくなります。
要因⑤:管理費・修繕積立金が高い
月々の管理費や修繕積立金が高い物件は、購入後のランニングコストが重くなります。住宅ローン返済にこれらが加わると、購入希望者が慎重になり成約に至りにくくなります。相場より水準が高い場合は、その分を考慮した価格設定が必要です。具体的な水準については最新情報を専門家にご確認ください。
要因⑥:売り出す時期・タイミングが悪い
不動産の売買には繁忙期と閑散期があります。繁忙期は1〜3月(新年度に向けた引っ越しシーズン)と9〜10月(秋の転勤シーズン)です。反対に、7〜8月と12月は動きが鈍くなる傾向があります。不動産業界では「一八(いっぱち)」という言葉があり、1月と8月は売買が不活発になりやすいとされています。ただし、相続・離婚・転勤など売却に期限がある場合は、時期にこだわらず早期売却を優先することが重要です。

「管理費・修繕積立金が高い」という要因は、売主側ではどうしようもないことが多いです。しかし、この金額を見て購入を迷う方は実際に多くいます。こうした場合、物件の状態や立地の良さを丁寧に訴求し、「管理費・積立金が高くても住む価値がある」と感じてもらえる資料づくりや内覧対応が重要になります。
クラスマでは、物件ごとの強みを引き出した販売資料の作成にも力を入れています。

「築28年の物件で最初は売れるか心配でした。こちらで相談したら、価格の設定のほかに内覧時の見せ方についてもアドバイスをいただいて。実際に内覧に来た方から『思ったよりずっと状態が良かった』と言っていただけて、2か月ほどで成約できました。正直こんなに早く売れるとは思っていなかったです。」(伊丹市在住・60代女性)
売却期間を短くするために、売主側でできることを4つお伝えします。
コツ①:複数の不動産会社に査定を依頼する
1社だけに査定を依頼すると、相場の全体像が見えにくくなります。目安として3社程度に依頼し、査定額・担当者の対応・過去の成約実績・販売方針を比較することが大切です。「査定額が高い=良い会社」とは限りません。査定額の根拠を丁寧に説明してくれるかどうかも重要な判断基準です。
売却の進め方全体については、こちらの記事もご参考にどうぞ。
→ 中古不動産を売却するには?査定・流れ・費用・注意点を阪神間専門店が徹底解説
コツ②:適正価格で売り出す(価格設定が最重要)
早く売るための最大のポイントは価格設定です。売り出し後の最初の3か月間は、最も多くの購入検討者の目に触れる黄金期間です。この期間を逃すと、物件の鮮度が落ち、その後はさらに売りにくくなります。複数社の査定を比較したうえで、相場に即した価格で売り出すことが、結果的に早期成約・より良い価格での成約につながります。
コツ③:内覧の印象を整える
内覧は買主が「ここに住む自分」を想像する場です。第一印象が購入意欲を大きく左右します。内覧前にできる主な準備は以下のとおりです。
①徹底した清掃(水回り・窓・床を中心に)
②不要なものを整理・収納してすっきり見せる
③照明をすべて点灯し、明るい印象を与える
④においに注意する(タバコ・ペット・生活臭)
⑤ハウスクリーニングの活用(費用目安:3〜10万円程度。最新の相場は業者にご確認ください)
居住しながら売却する場合は、生活感を感じさせすぎないよう意識してください。空き家の場合は照明や温度調整など、物件の印象を良く見せる工夫が必要です。
コツ④:引っ越しシーズンを逆算して売り出す
1〜3月の引っ越しシーズンに成約を目指すなら、前年の10〜11月頃から売り出し開始が理想です。このスケジュールで動くためには、夏頃(7〜8月)には査定の依頼・不動産会社選定を開始する必要があります。「春に売れればいいかな」と思っている方は、計画より早めに動き出すことをお勧めします。

内覧対策でよくご相談いただくのが「どこまで片付ければいいか」という点です。クラスマがお勧めしているのは「引き出しの中まで見せる気持ちで整理する」こと。内覧者は収納スペースの中まで確認することがあります。物件のポテンシャルを最大限に伝えるために、収納の中をすっきりさせておくだけで印象が大きく変わります。また、マンションの廊下・エントランスの清潔さも買主の印象に影響します。共用部の状態が良いマンションは「管理が行き届いている」という好印象を与えます。

「内覧の前日にこちらのスタッフの方が来て、部屋の見せ方についてアドバイスをしてくれました。照明の当て方とか、カーテンの開け方とか、そんな細かいことまで教えていただいて。実際に内覧に来た方に『とても明るくて気持ちの良い部屋ですね』と言っていただいて、その日のうちに申し込みをもらいました。プロのサポートって本当にありがたいなと感じました。」(西宮市在住・30代女性)
売り出してから3か月以上経過しても成約に至らない場合は、早めに対策を打つことが重要です。
対処法①:価格を見直す
最初に検討すべきは価格の見直しです。判断の目安は「内覧件数」です。内覧が全くない場合は価格が相場から乖離している可能性が高く、内覧はあるが成約に至らない場合は価格以外の問題(物件の状態・条件・見せ方)も考えられます。値下げの幅は一度に大きく下げすぎず、担当者と相談しながら段階的に調整していくのが基本です。なお、売り出してから6か月以上経過すると成約の難易度が急激に上がる傾向があります。早めの判断が重要です。
対処法②:不動産会社を見直す・変更する
適正価格で売り出しているのに成約に至らない場合、販売活動の方法に問題がある可能性があります。専任媒介・専属専任媒介契約の契約期間は3か月です。更新しないことで別の会社に変更できます。変更の際は、そのエリアでの成約実績が豊富な会社を選ぶことが重要です。
→ 中古不動産の仲介とは?仕組み・手数料・会社の選び方を阪神間専門店が解説
対処法③:一般媒介契約に切り替える
専任媒介から一般媒介契約に切り替えると、複数の不動産会社に同時依頼が可能になります。販売の窓口が広がり、より多くの買主候補に物件情報が届く可能性があります。ただし、各社の積極性に温度差が出る場合もあるため、メリット・デメリットを理解したうえで判断してください。
対処法④:買取(業者買取)を検討する
仲介での売却が難しい場合や、早期に確実に売却したい場合は、不動産会社による「買取」も選択肢のひとつです。買取は仲介に比べて成約価格が低くなる傾向がありますが、以下のケースでは有力な選択肢になります。
①相続した物件を早期に現金化したい
②離婚や転勤など、売却に期限がある
③住み替え先が決まっており、入居日に間に合わせたい
④物件の状態が悪く、仲介では売りにくい
→ 中古不動産の買取とは?仲介との違い・査定の流れ・メリット・注意点まで阪神間専門店が解説

「3か月で売れなかったから買取に切り替えよう」と考える方がいますが、少し待ってください。買取価格は一般的に仲介成約価格より低くなります(目安として市場価格の70〜80%程度とされることが多いですが、物件や時期によって異なります)。まずは「価格の見直し」と「会社の変更」を試みることをお勧めします。それでも半年〜1年かかりそうな場合や、急いで現金化する必要がある場合に、買取を真剣に検討するという順番が現実的です。
クラスマでは、仲介・買取のどちらが最善かを一緒に考えるご相談も承っています。

「相続したマンションで、遠方に住んでいるため管理が難しくなってきていました。こちらに相談したところ、仲介と買取の両方の選択肢を丁寧に説明してくださって、最終的に仲介での売却を選びました。遠方でも担当の方が丁寧に連絡をくださって、スムーズに売却できました。相続後の手続きについても親身に相談に乗っていただいて、本当に助かりました。」(尼崎市の物件、大阪市在住・40代男性)
ここからは、クラスマが営業する阪神間エリアならではの視点をお伝えします。全国的な平均データだけでは見えてこない、エリア固有の特性を知ることが、売却成功の重要なヒントになります。
阪神間で売れやすい物件・売れにくい物件
阪神間(西宮・尼崎・伊丹を中心に、芦屋・神戸市・宝塚・川西など)では、平地で駅に近い物件の需要が高い傾向があります。各路線の駅徒歩10分以内・平坦な立地・3LDK前後の間取りは、ファミリー層からの問い合わせが多く、適正価格であれば比較的早期の成約が見込めます。一方、海側(浜側)のエリアは、内陸の平地エリアと比較して需要が限られる傾向があります。港湾・工業地帯に隣接するエリアも同様です。このような立地では、価格設定をより慎重に行い、買い手のターゲット層を絞った訴求が必要になります。
阪神間の売れやすい物件条件の目安
クラスマの接客経験から、阪神間で売れやすい物件の条件として以下が挙げられます。
①沿線:阪神本線・阪急神戸線・JR神戸線・阪急宝塚線などの主要沿線
②駅徒歩:10分以内(特に7分以内は需要が高い)
③面積:50〜80㎡程度の3LDK前後
④築年数:20年以内(25年以内であれば住宅ローン審査が通りやすい)
⑤立地:平坦・スーパーや学校など生活施設が徒歩圏内
これらの条件を複数満たす物件ほど、適正価格であれば短期間での成約が見込めます。条件が限られる物件でも、価格設定と販売戦略の工夫で成約事例はあります。
阪神間特有の住み替え需要と売却タイミング
阪神間は賃貸から持ち家への移行を検討する30〜40代のファミリー層が多いエリアです。「今の家を売ってから次を探す」という住み替え需要も旺盛です。住み替えを前提に売却する場合、売却・購入の両方のスケジュールを並行して組む必要があります。「売れてから次を探す」では良い物件を逃す可能性があり、「買ってから売れなかった」では二重ローンのリスクがあります。
→ 【阪神間版】中古マンションのおすすめエリアはどこ?西宮・尼崎を中心にエリア選びのポイントを専門店が解説

阪神間で特に気をつけていただきたいのが「平地かどうか」という点です。同じ駅徒歩5分でも、坂の多いエリアか平坦なエリアかで、買い手の反応が大きく変わります。特に子育てファミリーや高齢者には「坂なし・フラット」が強い訴求ポイントになります。また、阪神間では保育所・小学校区・スーパーの近さを重視する買い手が多い傾向があります。物件周辺の生活環境を丁寧に伝えることが、成約への大切なステップです。

「阪神間の相場や需要についてとても詳しく教えてもらいました。自分の物件が海側のエリアということで少し心配していたのですが、こちらのスタッフの方が『このエリアにも根強いファンがいる』と教えてくださって。適切な価格設定と、周辺の暮らしやすさを丁寧にアピールした結果、4か月ほどで売れました。エリアをよく知っている専門店に頼んで良かったと思います。」(尼崎市在住・50代ご夫婦)
売却時にかかる主な費用
中古マンションを売却する際には、成約価格がそのまま手元に残るわけではありません。仲介手数料は、不動産会社に支払う成功報酬です。法律で上限が定められており、売買価格400万円超の場合は「売買価格×3%+6万円+消費税」が上限となります。例えば売買価格が3,000万円の場合、仲介手数料の上限は約105万6,000円(税込)です。
その他の費用として、①売買契約書に貼付する印紙税(金額は売買価格により異なります。最新の税率は国税庁サイトでご確認ください)、②住宅ローンの残債がある場合の繰り上げ返済手数料(金融機関ごとに異なります)、③内覧対策として行うハウスクリーニング費用(目安:3〜10万円程度)、④引っ越し費用などがあります。
売却益が出た場合は所得税と住民税がかかりますが、「居住用財産の3,000万円特別控除」など活用できる特例がある場合もあります。制度・適用条件は変更される可能性があるため、最新情報は国税庁(https://www.nta.go.jp/)または税理士にご確認ください。
→ 中古マンション売却の仲介手数料はいくら?計算方法・相場・節約コツをまるごと解説
媒介契約の種類と選び方
不動産会社に売却を依頼する際は媒介契約を締結します。媒介契約には3種類あります。「専属専任媒介」は1社のみに依頼し、自己発見取引(注4)も不可。不動産会社は1週間に1回以上の活動報告義務があります。「専任媒介」は1社のみに依頼し、自己発見取引は可能。2週間に1回以上の報告義務があります。「一般媒介」は複数社に同時依頼が可能で、報告義務はありません。
一般的に、最初は専任媒介または専属専任媒介を締結し、3か月で成約しなかった場合に一般媒介への切り替えを検討するという流れが多いです。契約期間は最長3か月で、更新するかどうかは売主が選択できます。
(注4)自己発見取引:売主が自分で買い手を見つけて直接売買する取引のこと。専属専任媒介の場合は、この取引も不動産会社を通す必要があります。

「専任媒介と一般媒介、どちらがいいですか?」という質問はとても多いです。一般媒介は複数社に依頼できる分、広く販売できると思われがちですが、各社が「どうせ他社が売るかも」と積極的に動かなくなるリスクもあります。一方、専任媒介は会社を絞る分、担当者との連携が深まり、内覧対応や交渉も一貫して動いてもらいやすくなります。
クラスマでは、物件の特性やお客様の状況に合わせてどちらが適しているかを一緒に考えるご相談も承っています。
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→ 中古住宅を買ってリノベーションする流れとは|阪神間で失敗しない7ステップ
→ 中古マンションはなぜすぐ売れる?購入タイミングを逃さないための完全ガイド【阪神間専門店が解説】
→ 【完全版】中古住宅×リノベーションの費用は?関西10エリアで失敗しない選び方と成功のコツ
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西宮店:西宮市大屋町7-14 / TEL 0798-66-9640
Q1:中古マンションの売却期間の平均はどのくらいですか?
売り出し開始から売買契約までの期間は平均約3か月、準備から引き渡し完了まで含めたトータルでは5〜6か月が目安です。ただし、価格設定・立地・築年数・売り出す時期によって大きく変わります。最新のデータは公益財団法人東日本不動産流通機構(https://www.reins.or.jp/)でご確認ください。
Q2:売り出してから3か月経っても売れない場合はどうすればよいですか?
まず価格の見直しを検討してください。内覧件数が少ない場合は価格が相場から乖離している可能性があります。次に、不動産会社の販売活動内容を確認し、必要であれば会社の変更や契約形態の見直しも選択肢です。売り出しから6か月を超えると成約の難易度が上がる傾向があるため、早めの対応が重要です。
Q3:中古マンション売却に適した時期はいつですか?
需要が最も高まるのは1〜3月の引っ越しシーズンです。この時期に成約を目指すなら、前年の10〜11月頃から売り出しを開始するのが理想です。ただし、事情がある場合は時期にこだわらず早期売却を優先することも大切です。
Q4:売却期間を短くするためにリフォームは必要ですか?
大規模なリフォームは必ずしも必要ではありません。清掃・整理整頓・ハウスクリーニング程度で内覧の印象は大きく変わります。売却前の大規模リフォームは費用が成約価格に転嫁できないケースが多く、価格設定の調整を優先したうえで内覧対策に取り組むことをお勧めします。
Q5:阪神間(西宮・尼崎・伊丹)での売却期間の目安は?
エリア・沿線・物件条件によって異なりますが、平地で駅近の物件は需要が高く、適正価格であれば比較的早期の成約が見込めます。一方、海側(浜側)のエリアや主要沿線から外れた物件は、価格設定の工夫が特に重要です。具体的なご相談はクラスマへお気軽にどうぞ。
Q6:住み替えを前提に売却する場合、何から始めればよいですか?
まずは現在のマンションの査定を受け、「いくらで売れそうか」を把握することから始めましょう。売却価格の見通しが分かることで、次の住まいの予算感が見えてきます。売却と購入の両方を並行して計画する際は、資金計画のプロに相談することをお勧めします。
この記事のポイントを整理します。
①中古マンション売却の期間は、成約まで平均約3か月、引き渡し完了まで含めると5〜6か月が目安
②売却期間を左右する主な要因は「価格設定・立地・築年数・面積・管理費・売り出し時期」の6つ
③早く売るためには「複数社査定・適正価格・内覧準備・引っ越しシーズン逆算」が基本
④売れない場合は「価格見直し→会社見直し→一般媒介→買取」の順で対処を検討する
⑤阪神間では平地・駅近・主要沿線沿いの物件が需要が高く、海側エリアは価格設定の工夫が必要
⑥住み替えを前提にした売却は、売却・購入の両方を並行して計画することが成功のカギ
「どれくらいで売れるか分からない」「何から始めればいいか分からない」という方は、まずはクラスマにご相談ください。阪神間の中古専門店として、売却から次の住まい探し・リノベーションまで、一貫してサポートします。















