
「そろそろ自分たちの家を持ちたいけれど、新築はどうしても予算オーバー……」「築40年の中古マンションが気になっているけれど、フルリノベーションにいくらかかるのか想像がつかない」――阪神間(西宮・尼崎・伊丹エリア)で住まい探しをされている方から、私たちクラスマには日々こうしたご相談が寄せられます。
築年数の古いマンションは価格が手ごろな分、「本当に住めるのか」「リノベーション費用がどこまで膨らむのか」という不安がつきものです。特に、今は賃貸にお住まいで「初めての自分たちの家」を検討されている子育て世帯の方からは、「新築には手が届かないけれど、古い物件をそのまま買うのも不安」というお声を多くいただきます。この記事では、築40年マンションのフルリノベーションにかかる費用相場と内訳、阪神間エリアならではの事情、後悔しないための注意点や実際の施工事例まで、中古住宅・中古マンション専門店クラスマが分かりやすく解説します。
■ この記事で分かること
・築40年マンションが本当にリノベーションできるかどうかの判断基準
・フルリノベーション費用の全国相場と、クラスマでの実際の費用レンジ
・西宮市・尼崎市・伊丹市など阪神間エリアで費用に影響するポイント
・使える補助金・減税制度と、費用を抑える具体的なコツ
・中古マンション購入からリノベーション完成までの流れと注意点
目次
- 築40年マンションは本当にリノベーションできる?建物の寿命と耐震性をチェック
- そもそも「リフォーム」と「フルリノベーション」の違いとは
- 築40年マンションのフルリノベーション費用相場【全国データ】
- クラスマが手がける阪神間のリアルな費用感
- 阪神間(西宮・尼崎・伊丹)エリアで費用に影響するポイント
- フルリノベーション費用の内訳を部位別に解説
- 費用が上下する6つのポイント
- 築40年マンションのフルリノベーションで使える補助金・減税制度
- 費用を抑える4つのコツ【クラスマ実践】
- 中古マンション購入+フルリノベーションの進め方【7ステップ】
- 築40年マンション特有の注意点・後悔しやすいポイント
- クラスマの施工事例(築40年前後マンション)
- こんな人にフルリノベーションがおすすめ/向いていない人
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
「築40年」と聞くと、不安に感じる方も多いかもしれません。しかし結論からお伝えすると、適切な診断と工事を行えば、築40年のマンションでも快適に長く住み続けることは十分に可能です。
鉄筋コンクリート(RC)造のマンションは、国税庁の減価償却資産の耐用年数表において法定耐用年数が47年と定められています。ただしこれはあくまで税務上の減価償却計算に使われる年数であり、建物が物理的に住めなくなる年数(寿命)とは異なります。適切な大規模修繕や設備更新を重ねることで、RC造のマンションは60年・70年と住み続けられているケースも珍しくありません。
なお、給排水管や電気設備などの「設備部分」の耐用年数は15年とされており、建物本体よりも早く更新時期を迎えます。フルリノベーションでは、この設備部分の更新が費用の大きな割合を占めることも、あらかじめ知っておきたいポイントです。
築40年前後のマンションを検討する際に必ず確認したいのが、耐震基準です。1981年6月1日に建築確認を受けた建物から「新耐震基準」が適用されており、それ以前は「旧耐震基準」となります。新耐震基準は震度6強〜7程度の地震でも倒壊しないことを目安にしている一方、旧耐震基準は震度5強程度の地震を想定した基準にとどまります。
築年数だけで判断せず、登記事項証明書や重要事項調査報告書で「建築確認日」を確認することが大切です。耐震性に不安がある場合は、耐震診断・耐震改修の専門家へ相談することをおすすめします。国土交通省が運営する耐震化の特設サイトでも、耐震診断や支援制度について案内されています。
内見の際にチェックしておきたい、築40年前後のマンションに見られやすい劣化サインを整理しました。
| チェック箇所 | よくある劣化サイン | 確認方法の目安 |
|---|---|---|
| 給排水管 | 水回りの水圧低下、サビによる赤水 | 蛇口をひねって水の色・勢いを確認 |
| 外壁・共用廊下 | ひび割れ、タイルの浮き・剥離 | 共用部分の外観を目視で確認 |
| バルコニー・サッシ | 建具の建付け不良、結露の跡 | 窓やサッシの開閉具合を確認 |
| 共用設備 | エレベーターや配管の更新履歴 | 管理組合の議事録・修繕履歴で確認 |
これらはあくまで「気づきやすいサイン」であり、専有部分の壁の中や床下の配管状態までは目視だけでは判断できません。フルリノベーションを前提に物件を探す場合は、解体してみないと分からない部分があることを念頭に置いたうえで、現地調査の段階で専門家に確認してもらうことが大切です。

私たちクラスマでは、内見時に管理組合が保管している「重要事項調査報告書」や「長期修繕計画書」の確認を必ずお客様にお勧めしています。修繕積立金が計画通りに積み立てられているか、過去に大規模修繕(外壁・配管・防水など)が実施されているかによって、その後のリノベーション計画や資金計画が大きく変わるためです。建物そのものの管理状態は、フルリノベーションの自由度にも直結する重要な情報です。
費用相場を見る前に、混同されやすい「リフォーム」と「フルリノベーション」の違いを整理しておきましょう。
| 用語 | 工事の範囲 | 主な目的 |
|---|---|---|
| リフォーム | 老朽化した部分を元の状態に戻す部分的な工事 | 原状回復・部分的な刷新 |
| リノベーション | 間取りや性能を含めて住まい全体を刷新する工事 | 価値や機能の向上 |
| フルリノベーション(スケルトン) | 壁や床を解体し、躯体(スケルトン)の状態から作り直す全面工事 | 間取り変更・性能の全面的な向上 |
築40年前後のマンションでは、配管や電気配線の老朽化が進んでいることが多く、内装だけを直す部分リフォームよりも、躯体まで戻して配管ごと刷新するフルリノベーション(スケルトンリノベーション)を選ぶ方が、結果的に長く安心して住める住まいになるケースが多く見られます。
なお、リノベーション会社によっては「全面リフォーム」「フルリフォーム」という呼び方をしている場合もあり、業界内で呼び方が統一されているわけではありません。物件を比較検討する際は、名称よりも「実際にどこまでの範囲を工事するのか」を確認することが大切です。

「フルリノベーション」と一口にいっても、内装だけを総取り換えする「セミスケルトン」と、配管・配線まですべて解体する「スケルトンリノベーション」では、工事範囲も費用も大きく変わります。築40年前後の物件では、専有部分の給排水管を更新できるかどうかが住み心地を大きく左右するため、私たちは契約前の段階で「どこまで配管を触れる物件か」を必ず確認しています。
詳しくは関連記事「リノベーションとリフォームの違いは?工事の種類と選び方」もあわせてご覧ください。
まずは全国的な費用相場感を見ていきましょう。リノベーション会社や工事内容によって幅がありますが、専有面積別のおおよその目安は以下の通りです。
| 専有面積の目安 | フルリノベーション費用の目安 |
|---|---|
| 50㎡前後(1LDK〜2LDK) | 約500万円〜800万円 |
| 60〜70㎡前後(2LDK〜3LDK) | 約700万円〜1,100万円 |
| 80㎡前後(3LDK〜4LDK) | 約900万円〜1,400万円 |
※上記はあくまで一般的な目安であり、建物の構造・劣化状況・仕様グレードによって大きく変動します。正確な金額は現地調査のうえでのお見積りが必要です。
費用に幅が出る大きな理由は、見積りに含まれる工事範囲が会社によって異なるためです。例えば「設計費・申請費・諸経費を含むかどうか」「キッチンや浴室のグレードがどの水準か」によって、同じ専有面積でも総額は大きく変わります。複数のリノベーション会社から見積りを取る際は、金額だけでなく「どこまでの工事が含まれているか」を必ず比較することをおすすめします。

費用相場を見るときに見落とされがちなのが、「専有面積」と「実際に工事できる範囲」は必ずしも比例しないという点です。梁や柱の位置、共用部分の配管ルートによっては、希望する間取り変更ができないこともあります。私たちは概算費用をお伝えする際、必ず「その物件固有の制約」もあわせてご説明するようにしています。
ここからは、私たちクラスマが阪神間エリア(西宮市・尼崎市・伊丹市を中心としたエリア)で実際にご提案している費用レンジをご紹介します。
| リノベーションの種類 | 費用の目安 | 主な工事範囲 |
|---|---|---|
| 部分リノベ | 200万円〜500万円 | 水回りや内装の一部刷新 |
| 水回り中心リノベ | 300万円〜600万円 | キッチン・浴室・トイレ・洗面の刷新 |
| フルリノベーション | 600万円〜1,200万円 | 間取り変更を含む全面的な刷新 |
※非定額制であり、あくまで目安です。建物の状態や仕様グレードによって変動します。正確な金額は現地調査と個別のお見積りでご確認ください。
同じ「フルリノベーション」というカテゴリーでも、600万円台に収まる場合と1,200万円に近づく場合があります。主な違いは、間取り変更の規模(壁を大きく動かすかどうか)、設備のグレード、専有面積、そして解体してみて分かる劣化状況です。私たちがお見積りをお出しする際は、まず希望条件をヒアリングしたうえで「このレンジのどのあたりに収まりそうか」を早い段階でお伝えするようにしています。

「築43年の中古マンションを西宮市内で購入し、クラスマさんにフルリノベーションをお願いしました。最初は『古い物件だから配管とか大丈夫かな』と不安だったのですが、内見の段階で管理組合の修繕履歴までしっかり確認していただけたので、安心して契約に進めました。間取りを2LDKから1LDK+書斎に変更し、水回りもすべて新しくして、総額は物件価格とリノベ費用を合わせても新築マンションより抑えられました。何より、物件探しの段階から同じ担当の方に相談できたので、『この物件ならいくらでどこまでできるか』をその場で答えてもらえたのがありがたかったです。」(西宮市内・築43年マンション購入+フルリノベーション/K様・40代ご夫婦)

阪神間エリアは、JR・阪急・阪神の3路線が並行して走っているため、築年数が古くても駅近の好立地な中古マンションが多く流通しているのが特徴です。立地の良さを活かしつつ、室内はフルリノベーションで一新するという選び方は、私たちクラスマが特にご提案することが多いパターンです。
費用の考え方は「【完全版】中古住宅×リノベーションの費用は?関西10エリアで失敗しない選び方と成功のコツ」でも詳しく解説しています。
同じ「築40年マンションのフルリノベーション」でも、エリアによって費用に影響する要素があります。
・西宮市:阪神間の中でも人気の住宅エリアが多く、築古でも立地の良い物件は管理組合がしっかりしており、修繕履歴が良好なマンションが多い傾向があります。ただし人気エリアほど物件価格自体が高くなりやすいため、リノベーション費用を含めた総予算(物件+リノベ)のバランスを早い段階から考えておく必要があります。
・尼崎市:JR・阪神・阪急の各駅周辺に手ごろな価格帯の中古マンションが多く流通しているエリアです。物件価格を抑えられる分、フルリノベーションに予算を厚めに配分しやすいというメリットがあります。
・伊丹市:大阪国際空港(伊丹空港)に近いエリアもあり、物件によっては防音性能や窓まわりの仕様を確認しておきたいケースもあります。一方で利便性の高さから、ファミリー層に人気のエリアでもあります。

私たちクラスマは尼崎店・西宮店の2拠点を構えており、阪神間エリアの物件情報を日常的に取り扱っています。「同じ築年数でも管理組合がしっかりしているマンションかどうか」「修繕積立金の値上げ予定がないか」といった、エリア特有の事情はインターネットの相場情報だけでは分かりにくい部分です。気になる物件があれば、個別にご相談いただくことをおすすめします。
フルリノベーションの総額は、大きく分けて以下の項目の積み上げで決まります。
水回り設備(キッチン・浴室・トイレ・洗面)
水回りは耐用年数が短く、築40年前後では配管も含めた更新がほぼ必須となります。設備のグレードによって金額差が大きく出る部分でもあります。
| 部位 | 費用目安 |
|---|---|
| キッチン | 約60万円〜150万円 |
| 浴室(ユニットバス) | 約60万円〜130万円 |
| トイレ | 約20万円〜50万円 |
| 洗面台 | 約15万円〜40万円 |
工事の流れとしては、まず既存設備を撤去し、床下の配管を露出させて劣化状況を確認したうえで、新しい配管へ更新します。その後、防水処理(特に浴室は床・壁の防水層の施工が仕上がりの耐久性を左右します)を行い、最後に新しい設備を設置するという順序が一般的です。浴室は集合住宅の場合ユニットバス(既製品のパーツを組み立てる工法)を採用することが多く、サイズが床下の梁や配管スペースに収まるかどうかが選定のポイントになります。
内装・床・建具
壁紙(クロス)、フローリング、ドアや収納などの建具を全面的に刷新する工事です。間取り変更を伴う場合は、壁の解体・新設も含まれます。
床材は、マンションの管理規約で「遮音等級(LL値など)」が定められているケースが多く、選べるフローリングの種類が制限されることがあります。クロスは量産品の壁紙でも色柄が豊富にあり、部屋ごとに質感を変えることでコストを抑えながらデザイン性を高めることができます。建具(ドアや収納の扉)は、開き戸と引き戸で必要なスペースが異なるため、間取り変更とあわせて動線を踏まえた選定が重要です。
配管・電気配線の更新
給排水管や電気配線は、見えない部分だからこそ後回しにされがちですが、築40年前後では更新時期を迎えていることが多い項目です。床や壁を解体するフルリノベーションのタイミングでまとめて更新するのが、結果的に効率的です。
工事工程としては、既存の配管・配線をすべて撤去したうえで、給水管・給湯管・排水管・電気配線(コンセントやスイッチの位置も含む)を新規に配置し直します。スケルトンの状態まで戻すことで、配管ルートを最短化でき、将来のメンテナンス性も高まります。電気配線については、最近のライフスタイルに合わせてコンセントの数や位置を見直すことも、フルリノベーションならではのメリットです。
耐震補強・断熱改修
旧耐震基準の建物や、管理組合による耐震診断の結果次第では、耐震補強工事が必要になる場合があります。
あわせて窓や床の断熱改修を行うことで、光熱費の削減にもつながります。
マンションの場合、建物本体(柱・梁・耐力壁などの構造躯体)は共用部分にあたるため、専有部分のリノベーションだけで耐震補強を完結させることは基本的にできません。耐震性に関する工事は管理組合による大規模修繕計画の中で検討されるのが一般的です。一方で、専有部分でできる対策としては、家具の転倒防止対策や、サッシ・玄関ドアの交換による気密性向上などがあります。断熱改修では、内窓(二重窓)の設置や床下への断熱材の追加が比較的取り入れやすい工事です。

水回りの位置を大きく移動させると、配管の勾配(水を流すための傾斜)を新たに確保する必要があり、床のかさ上げや排水経路の見直しが発生し、工事費が増えることがあります。私たちは設計の段階で「動かす場合」と「動かさない場合」の概算費用を両方お見せしながら、ご予算に合わせて間取りを一緒に検討するようにしています。素材選びでは、見た目だけでなく、メンテナンス性やお手入れのしやすさも踏まえてご提案しています。
フルリノベーション費用は、以下のような要因によって上下します。
・設備のグレード(キッチン・浴室・トイレなどの仕様)
・間取り変更の規模(壁の移動・撤去の量)
・水回りの移動の有無
・躯体・配管の劣化状況(解体してみないと分からない部分)
・耐震補強やアスベスト調査・除去の要否
・断熱改修や窓まわりの性能向上の有無
特に「解体してみないと分からない部分」は、見積り段階では確定しづらい費用です。契約前に、解体後に追加費用が発生した場合の取り扱いについて、リノベーション会社としっかり確認しておくことをおすすめします。

私たちは見積りの際、想定外の追加費用に備えて「予備費」を総予算の中にあらかじめ組み込んでご提案することが多いです。特にアスベスト含有建材の調査・除去が必要になるケースでは、調査自体に費用がかかることもあるため、契約前の段階で調査の要否を確認しておくと安心です。
築年数の古いマンションのリノベーションでは、国や自治体の補助金・減税制度を活用できる場合があります。
代表的な制度の概要は以下の通りです(金額・要件は年度により変動します)。
| 制度の種類 | 主な内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 住宅ローン控除 | 住宅ローンを利用して中古住宅を取得した場合の所得税控除 | 国税庁 |
| 省エネリフォーム支援(2026年度:みらいエコ住宅2026事業) | 断熱改修や省エネ設備導入への補助 | 国土交通省 |
| 耐震改修支援 | 耐震診断・耐震改修工事への補助 | 国土交通省・各自治体 |
・住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除):住宅ローンを利用して中古住宅を取得した場合、一定の要件を満たすと所得税の控除を受けられる制度です。
参考:国税庁「中古住宅を取得し、令和4年以降に居住の用に供した場合(住宅借入金等特別控除)」
・省エネリフォームに関する補助制度:断熱改修や省エネ設備の導入を支援する国の補助事業として、2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」が実施されています。年度によって制度名や内容が変わるため、最新情報は国土交通省の公式サイトでご確認ください。
・耐震改修に関する支援制度:耐震診断や耐震改修工事に対して、国や自治体が支援制度を設けている場合があります。
■ 制度・金額は年度ごとに変更される可能性があります
補助金・減税制度は予算や要件が年度によって変わるほか、自治体ごとに内容が異なります。本記事の情報は執筆時点のものであり、実際に申請される際は、必ず国税庁・国土交通省、またはお住まいの自治体(西宮市公式サイト・尼崎市公式サイト・伊丹市公式サイトなど)で最新情報をご確認ください。

補助金は「工事着手前の申請が必須」「予算上限に達し次第終了」といった制約があるものが多く、リノベーション会社選びの段階で「補助金申請のサポートに対応しているか」を確認しておくと安心です。クラスマでは、複雑な補助金申請も含めてワンストップでサポートできる体制を整えています。住宅ローンに関するご相談は「住宅ローンについてのお話」もあわせてご覧ください。

「うちの場合、実際にいくらかかるんだろう?」という疑問は、物件によって大きく変わります。クラスマのLINE公式アカウントでは、リノベーション費用の目安がわかる費用ガイドと、Instagram未公開の施工事例集を無料でお届けしています。メールアドレスの入力や会員登録は不要、LINEの友だち追加だけで受け取っていただけますので、気になる方はお気軽にご登録ください。
予算を抑えながら満足度の高いリノベーションを実現するために、私たちが実際にご提案している工夫をご紹介します。
- 既存の間取りを活かす:水回りの位置や主要な壁を活かすことで、解体・新設の工事を減らせます。耐力壁や共用部分の配管位置によっては、そもそも移動できない壁もあるため、既存の構造を活かす設計は費用面でも合理的な選択です。
- 水回りを大きく動かさない:配管の移設工事を最小限にすることで、費用と工期の両方を抑えられます。キッチンやお風呂の「位置」よりも「中身(設備や内装)」を一新することに予算を使うイメージです。
- 設備グレードを調整する:見える部分(キッチンの面材、洗面台のデザインなど)にこだわりつつ、目立たない部分は標準グレードを選ぶなど、メリハリをつけます。すべてを最上位グレードにするのではなく、優先順位をつけることが予算内で満足度を高めるコツです。
- 物件探しとリノベーションを一緒に計画する:物件価格とリノベ費用を合わせた「総予算」で物件を探すことで、契約後に「リノベ費用が思ったより高くて予算オーバーした」という事態を防ぎやすくなります。

「物件費用+リノベ費用+諸費用」を総予算として考えることが、後悔しない資金計画の第一歩です。物件価格だけで判断してしまうと、リノベ費用を含めた総額が想定より膨らみ、住宅ローンの組み方に悩むケースを私たちも数多く見てきました。物件探しの段階からリノベーションの概算費用を一緒に確認できる体制が、結果的に無駄のない予算配分につながります。
実際に中古マンションを購入してフルリノベーションするまでの流れを、7つのステップで整理しました。
- 資金計画:物件価格+リノベ費用+諸費用を合わせた総予算を把握し、住宅ローンの借入可能額を確認します。リノベ費用を含めて1本の住宅ローンにまとめられるかどうかも、このタイミングで確認しておきたいポイントです。
- 物件探し:リノベーション前提で、管理状態・修繕履歴・建築確認日(耐震基準)を確認しながら物件を探します。気に入った物件が見つかった段階で、概算のリノベーション費用もあわせて確認すると判断がしやすくなります。
- 物件購入の契約:重要事項調査報告書や管理規約を確認したうえで売買契約を結びます。リノベーションで動かせない部分(共用配管のルートなど)がないかも、この段階で確認しておきましょう。
- 現地調査・設計:引き渡し後、解体前の状態で建物の劣化状況を確認し、間取りプランと概算見積りを詰めていきます。
- 仕様決め:キッチン・浴室などの設備や、床材・壁紙などの素材グレード、デザインを最終決定します。
- 施工:解体から配管・配線の更新、内装仕上げまで、工事を実施します。工事中は定期的に現場の進捗を確認できる体制があると安心です。
- 引き渡し・入居:完成後の仕上がりを確認し、引き渡しを受けて入居します。

「正直、中古マンションを買うのも初めてで、リノベーションの流れもまったく分かりませんでした。クラスマさんに相談してから、物件探しと資金計画を同時に進めてもらえたので、『この物件ならローンを組んでリノベ費用までまかなえるか』をその都度確認しながら進められたのが心強かったです。打ち合わせのたびに同じ担当者の方が対応してくれたので、何度も同じ説明をしなくていいのも楽でした。入居まで約半年かかりましたが、思っていたよりスムーズでした。」(尼崎市内・築41年マンション購入+フルリノベーション/S様・30代ご夫婦)

物件探しからリノベーションまでをワンストップで進めると、「リノベできる物件かどうかが事前に分かる」「資金計画が立てやすい」「打ち合わせがスムーズ」というメリットがあります。物件価格とリノベ費用を1本の住宅ローンにまとめられる「リノベ込み住宅ローン」を利用できる場合もあり、物件ローンとリフォームローンが二重になる失敗を防げます。
詳しい進め方は「中古住宅を買ってリノベーションする流れとは│阪神間で失敗しない7ステップ」でも解説していますので、あわせてご覧ください。
重要事項調査報告書・修繕積立金の確認
管理組合が作成する重要事項調査報告書には、修繕積立金の残高や過去の大規模修繕履歴、今後の修繕計画などが記載されています。修繕積立金が不足している、もしくは今後大幅な値上げが予定されているマンションは、将来的な負担増につながる可能性があるため、購入前に必ず確認しましょう。
「物件ローン+リフォームローン」の二重ローンに注意
不動産会社によっては、物件購入のローンとリノベーションのローンが別々の契約となり、審査や返済が二重になってしまうケースがあります。物件費用とリノベ費用をまとめて1本の住宅ローンにできる「リノベ込み住宅ローン」を活用できるかどうかは、事前に確認しておきたいポイントです。
工期と仮住まいのスケジュールに余裕を持つ
フルリノベーションは工事の規模によって2〜4か月程度かかることが一般的です。引き渡しから入居までの期間、仮住まいが必要になる場合は、その家賃や引っ越し費用も諸費用として資金計画に含めておく必要があります。また、解体後に追加工事が必要と判明した場合、工期が延びる可能性があることもあらかじめ想定しておくと安心です。

「物件価格だけで判断してしまい、リノベ費用を含めた総予算が想定よりオーバーした」という失敗は、中古×リノベーションでよくあるご相談の一つです。物件価格・リノベ費用・諸費用を合わせた総予算で資金計画を立てることが、後悔を防ぐ一番のポイントです。
資金計画の考え方は「持ち家を買い換える?資金計画が成否のカギ」、
購入時の注意点は「尼崎・西宮エリアで「失敗しない中古住宅購入」のための注意点まとめ」でも詳しく解説しています。
ここでは、クラスマが阪神間エリアで手がけた築40年前後マンションのリノベーション事例の傾向をご紹介します。※個別の物件の詳細はお客様のプライバシーに配慮し、一般化してご紹介しています。
■ 事例1:水回り集中型のフルリノベーション
築44年・専有面積約65㎡の中古マンションを購入し、老朽化した配管をすべて更新したうえで、キッチン・浴室・洗面・トイレを一新した事例です。間取りは大きく変えず、収納を増やすことで使い勝手を向上させました。費用はクラスマの目安レンジ(フルリノベーション600万円〜1,200万円)の中でも、間取り変更を抑えた分、比較的下限に近い価格帯に収まりました。
■ 事例2:間取り変更を伴うスケルトンリノベーション
築41年・専有面積約70㎡の中古マンションで、3LDKから対面キッチンを中心とした2LDK+書斎へ間取り変更を行った事例です。スケルトンの状態まで解体したことで、配管の更新と断熱性能の向上を同時に実現しました。間取り変更や断熱改修を含むため、費用レンジの中でも上限に近い価格帯となりました。
■ 事例3:水回りを動かさずコストを抑えたリノベーション
築46年・専有面積約55㎡の中古マンションで、水回りの位置を変えずに配管を更新し、内装と建具を全面的に刷新した事例です。「水回りを大きく動かさない」という費用を抑えるコツを活かしたことで、専有面積に対して比較的コンパクトな予算でフルリノベーションを実現できました。

築40年前後のマンションでは、解体してみて初めて分かる劣化箇所(配管の腐食やコンクリートのひび割れなど)が見つかることがあります。私たちは解体直後の現地確認を必ず行い、追加費用が発生する可能性がある場合は、工事を進める前にお客様へご説明したうえで判断していただくようにしています。施工事例は店舗併設のショールームでもご紹介していますので、よろしければあわせてご覧ください。
詳しくは「◆店舗併設ショールーム◆」をご覧ください。
フルリノベーションは万能な選択肢ではありません。それぞれの特徴を整理しました。
■ フルリノベーションがおすすめな人
・立地や価格を重視して中古マンションを選びたい方:駅近・人気エリアなど立地を優先し、室内は工事で一新するという考え方ができる方に向いています。
・間取りや設備を自分たちのライフスタイルに合わせて一新したい方:在宅ワークスペースや家事動線など、既存の間取りにとらわれず理想の暮らしを設計したい方に適しています。
・配管や電気配線まで含めて、長く安心して住める状態にしたい方:表面的な内装だけでなく、見えない部分まで刷新して長期的に住み続けたい方におすすめです。
■ 慎重に検討したい人
・できるだけ早く入居したい方:フルリノベーションは工事に数か月単位の期間がかかるため、入居を急ぐ場合は部分リフォームや、リノベーション済み物件の購入も選択肢になります。
・予算に大きな余裕がなく、部分的なリフォームで十分な方:水回りなど気になる箇所だけを優先的に直す部分リノベーションのほうが、総予算を抑えやすい場合があります。
・管理組合の修繕積立金や管理体制に大きな不安がある物件を検討している方:専有部分をいくら刷新しても、建物全体の管理状態に不安が残る場合は、物件選びの段階から見直すことをおすすめします。
平成築の中古マンションをリノベーション前提で探すという選択肢については
「平成の中古住宅がおすすめな理由とは│リノベ前提で探すときのポイントを解説」、
中古住宅とリノベーションの組み合わせ自体について詳しく知りたい方は「中古住宅+リノベーションという選択肢」もあわせてご覧ください。
Q1. 築40年マンションでも住宅ローンは組めますか?
A. 物件の状態や金融機関の審査基準によりますが、新耐震基準に適合している、または耐震基準適合証明書を取得できる物件であれば、住宅ローンを利用できるケースが多くあります。リノベ費用を含めた借入については、事前に金融機関やリノベーション会社へご相談ください。
Q2. フルリノベーションの工期はどれくらいかかりますか?
A. 専有面積や工事範囲によりますが、スケルトンの状態から仕上げまで行う場合、おおよそ2〜4か月程度かかることが一般的です。仮住まいが必要になる場合もあるため、スケジュールに余裕を持って計画することをおすすめします。
Q3. アスベスト調査は必ず必要ですか?
A. 建築時期によっては、内装材や吹付け材にアスベストが含まれている可能性があります。解体工事を行う際は、法令に基づいた事前調査が必要になる場合がありますので、リノベーション会社に確認しましょう。
Q4. 修繕積立金が高いマンションは避けるべきですか?
A. 修繕積立金が高いこと自体は、計画的に修繕が行われている証拠でもあります。金額の高さだけでなく、修繕計画の内容や、今後の値上げ予定なども含めて総合的に確認することが大切です。
Q5. 耐震補強は必ず必要ですか?
A. 新耐震基準の建物であれば、必ずしも追加の耐震補強が必要というわけではありません。旧耐震基準の建物や、管理組合の耐震診断結果によっては補強が推奨される場合がありますので、個別に確認が必要です。
Q6. 補助金はいつ申請すればよいですか?
A. 多くの補助制度は工事着手前の申請が必須となっています。リノベーション会社と相談しながら、契約・着工のスケジュールに合わせて早めに申請準備を進めることをおすすめします。
Q7. 阪神間エリアで物件探しから相談できますか?
A. はい。クラスマでは尼崎店・西宮店を拠点に、物件探しの段階からリノベーションの資金計画まで一緒にご相談いただけます。
Q8. フルリノベーション中の仮住まいは必要ですか?
A. フルリノベーションでは床や壁を解体するため、工事中は住みながらの生活はできません。引っ越しのタイミングや仮住まいの家賃も諸費用に含めて、総予算を計画しておくことをおすすめします。
Q9. マンションの管理規約でリノベーションに制限はありますか?
A. マンションは専有部分でも、床材の遮音性能や工事可能な時間帯、配管の移設範囲など、管理規約による制限がある場合があります。契約前に管理規約・使用細則を確認し、希望する工事が可能かどうかをリノベーション会社に相談しておくと安心です。
築40年マンションのフルリノベーションは、建物の状態や耐震性をしっかり確認すれば、決して特別なリスクが高い選択肢ではありません。費用相場としては、部分リノベで200万円〜500万円、水回り中心で300万円〜600万円、フルリノベーションで600万円〜1,200万円程度が一つの目安となります(非定額制・あくまで目安です)。
費用は建物の構造や劣化状況、設備グレード、間取り変更の規模によって変動するため、正確な金額は現地調査のうえでのお見積りが必要です。また、補助金・減税制度や住宅ローンの組み方は年度や金融機関によって変わるため、最新情報は公的機関の公式サイトや専門家への確認をおすすめします。
大切なのは、物件価格だけでなく「物件費用+リノベ費用+諸費用」を合わせた総予算で資金計画を立てることです。物件探しの段階からリノベーションの概算費用を確認できる体制があれば、契約後の予算オーバーといった後悔を防ぎやすくなります。築40年という築年数だけで不安に感じすぎず、建物の管理状態や工事の中身を一つずつ確認しながら、ご自身に合った住まいづくりを進めていただければと思います。
■ 築40年マンションのフルリノベーション、まずは無料相談から
「この物件ならいくらでどこまでできるのか」「うちの場合の資金計画はどうなるのか」――そうした疑問は、物件ごとに状況が異なるため、一般的な相場情報だけでは判断が難しいものです。
クラスマでは、西宮店・尼崎店を拠点に、阪神間エリアの中古マンション探しからフルリノベーションの資金計画まで、ワンストップでご相談いただけます。LINE公式アカウントの友だち追加だけで、「家族の理想を叶える3大特典」(①中古住宅を買って理想の家にする方法/②リノベーション費用の目安がわかる費用ガイド/③Instagram未公開の施工事例集)を無料でお届けしています。メールアドレスの入力や会員登録は不要です。まずは気軽にLINEでご相談ください。























